幼い頃はどんな少女だったのでしょうか?
破天荒な親が困るような女の子だったみたいです。
幼稚園までは丸々と太っていたんですが、幼稚園という共同生活に
初めて触れた時、適応できなくてみるみる痩せてしまいました(笑)
それからはずっとやせっぽちですね。背はやはり小さい頃から大きいほうでした。
ひょろんとしていたので周りの大人たちから「将来モデルになったらいいのに」と言われて、
モデルという仕事がよく分かりもしないのに幼稚園の将来の夢で
『モデルになる!』って書いてたそうです。いまから考えたらその夢が叶ったという事ですね。
両親ともお洋服が好きだったので、子供の頃からオシャレをさせてもらってました。
ただ、地元がとても田舎なので、田舎の中のオシャレ(笑)
小学校は私服だったので、毎日何を着ていくか楽しみで、いろんなオシャレをしていました。
ただ、中学・高校は制服だったので、すっかりオシャレ熱も冷めてしまいましたが・・・
少女の頃からオシャレに関心があったのですね。モデル業界に入ったきっかけはなんですか?
そんな状態だったので、大学で京都に出てきた時にはかなりオシャレに疎い娘でしたね。
ただ、立命館大学という所は、当時はあんまりオシャレさんがいなかったので、そんなに気にしてなかったんですけど、
自分でも当時はひどかったと思う(苦笑)
子供のころの破天荒さもなりを潜めてしまって、真面目なガリ勉になっていたので、
そんな自分を変えたいと思っていた頃にJRのキャンペーンガールにスカウトされて、
そこで初めて雑誌の撮影を経験したのがきっかけです。
その時のカメラマンにモデル事務所を紹介してもらって所属しました。
ただ、そこも含め事務所選びに2回も失敗してしまって、
お金だけを取られる苦い経験もしたんですが、それが今の仕事のきっかけになっています。
モデルを目指す若い人達が、自分のように騙されたり、夢に遠回りをしなくて済むように
なれば良いなぁと思って、ファッションモデルアドバイザーという仕事を始めました。
月乃さんは現役モデルとして又、ファッションモデルアドバイザーとして幅広く活躍されていますが、モデルの卵とデザイナーの卵の共通点をお聞きしたいのですが?
ファッションモデルはデザイナーの世界を体現するのが仕事です。
デザイナーさんもその時代背景や社会をお洋服に投影されると思うんですが、
それはモデルも同じで、その時代時代にあったモデルがもてはやされると思います。
私もキャリア10年以上になりますが、その間に流行りのモデルの顔もスタイルも
ウォーキングも年々変わっているのを感じます。
その時代の流れや人々が求めているもの、雰囲気を感じ取って、自分をマイナーチェンジしたり
ファッションで表現できるモデルが息の長いモデルでいる条件だと思います。
そういう意味では売れるデザイナーと売れるモデルの共通点は
時代を読む目があるかどうか?という所ではないでしょうか。
しかし、ここで難しいのは、デザインでもモデルでもそうですが、
時代の雰囲気を感じさせないといけないけれども、同時にその中に一本、普遍的な
自分らしさ・個性を持っていないとオンリーワンにはなれないという所。
私もお洋服を考える際には、確かに流行を意識はするけれども、
どこかに月乃らしさを残せるようにしています。
それはランウェイでも同じで、デザイナーさんのお洋服や世界を尊重するけれども、
月乃という素材があって、そこにお洋服があって、音響・照明があって、
すべてが混ざった時に化学反応が起こって良いショーが出来ると思うんですよね。
自分をどこまで主張するか?のバランス感覚が大切で、
そこはデザイナーさんが自分の作りたい物と
ビジネス的に売れるものを作らないといけない部分のバランスが難しいのと似ていますね。
最後に代官山コレクションのジョイントショー参加デザイナーに一言よろしいですか?
ゲストモデルとして出演させていただける事にとても感謝しています。
初めてお会いするブランドの中で、またどんな化学反応が起きるのかわくわくしていますし、
同時にデザイナーの方たちのとても大切なチャンスの場所ですからプレッシャーも感じています。
私は私に出来る事を精一杯させていただきますので、
ご一緒する方々と一緒に楽しんで素敵なショーにしたいです。
どうぞ宜しくお願い致します。
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sen-se
代表
豊川月乃
モデル
モデルアドバイザー
『Beautylife School sen-se』主宰
ウォーキング・マナー・立ち居振る舞い・ブライダルレッスン講師
94年からファッションモデルを始め、数々のshowやcollectionで活躍
03年3月よりモデル情報を発信するサイト『sen-se』開設
04年6月より『HAPPY SENSE ウォーキングスクール』開講
sen-se HP http://sen-se.com
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